りは☆びり

労働で破壊された脳のリハビリです

24-3

3週目。労働が嫌だという気持ちが日に日に強くなっていく。
エロ同人のネームを、7ページながら作って、下描きを少ししている。久々にペンタブを起動したが、めちゃくちゃ難しい。模写をサボっていたこともあって、なんか全然上手く行かない。漫画についてケチをつけることこそ多いものの、いざ自分でやってみると難しいもんだよな。継続的な模写を再開しないとな…。
映画は3本観た。ウテナの劇場版と、トーク・トゥー・ミーと、キッズ・リターン
ウテナはTVシリーズを5、6話ぐらいで挫折したけど、アニメ見てなくても大丈夫と聞いて見てみた。舞台とか基本的な登場人物は同じだけど、設定やシナリオはアニメと別物らしい。幾原作品は体力を使うけど、まあ1時間半ぐらいなら…という気持ちで挑んだ。巨大な鐘がゴーンゴーンなったりするシーンとかはパンチあって良かった。なんか牛とか出てくるふざけたビデオを流すシーンとかは普通にイライラした。そういう変な遊び入れるから見たくなくなっちゃうんだよな。アニメではそういう設定じゃないらしいが、映画では赤髪のにいちゃんは昔すでに死んでいて、その事実を受け入れられないウテナが脳内で作り出した存在だったという展開で、なんかこういう現象って名前ついてるのかなって思った。喧嘩稼業の佐川睦夫とか。もっといい例ありそうだけど。最後にウテナが車になるのはギャグ感もあったけど、まあ疾走感はあったし、白馬の王子様を待たずに、ハンドルを握れば誰でも運転できる車に乗って、学校という鳥籠から抜け出すというのは、ちゃんとフェミニズムしてる感じもあって良かった。知らんけど。ゼロ年代アニメで育ち、学生であること自体に居心地の悪さを覚えたことがないまま育ったんで、学校は外界の危険から守ってくれる揺籃というイメージばかりで、不自由な鳥籠の印象がなかったので、なんか新鮮な感じもした。それでも俺は学生時代に戻りたいけどね。あの頃に還して…。
トーク・トゥー・ミーは、まあまあなホラー映画だった。降霊体型にはドラッグによるトリップみたいな快楽があり、若者はそれを楽しもうと、みんなでパーティーミュージックをガンガンにかけて、かわるがわる降霊体験でアへ顔を決めるのは見ていて面白かったし、大音量で観たほうが楽しいので、映画館で鑑賞したほうが良い作品かなとは思った。ただシナリオは微妙で、ホラー展開を作るために主人公が無理やり動かされている感じがあった。母親の死を受け入れられず、物語を求めているという説明もつくかもだけど、丁寧ではない。でも幻覚や幻聴の症状が出てきて、最終的に死に至る展開は、うまい具合にドラッグ啓蒙を料理したとも言える。
キッズ・リターンは、これまでのキタノ作品のなかでは好きじゃないほうかな。鑑賞に堪えるというか、「見られる」映画ではあるんだけど、なんか敢えて嫌な気持ちにさせてくる感じがして楽しめなかった。もう一回見る気は起きない。『ソナチネ』は行き場のない茫漠とした虚無感とタナトスをまざまざと見せてきて、心地よいとはいえないものの、真に迫る感じというか、胸を打つ映画体験だったと思うんだけど、こっちはなぁ…。社会の嫌な部分を単に見せられるというか、絶望感の方向性や質が違う感じがする。ふわっとした感想だけど…。なんか鬱蒼とした、密集した感じの気分の悪さなんだよな。そういう感じがソナチネと逆かも。
以上!