りは☆びり

労働で破壊された脳のリハビリです

24-7

日曜の夜に書いていて偉い!それだけで偉い。
平日の記憶があまりない。起きて、会社行きたくね~ってだらだらして、結局出社して、帰って、寝て…。
月曜が祝日で4日労働の週なのに、軽かったという感覚はない。むしろタスクが徐々に増えてきたり、仕事終わりに食事イベントが発生したり、むしろ慌ただしい感じがする。酒の席では、今にいたるまで変な回り道をしまくってるので、なんか年次が後輩の人含めて慇懃過ぎない感じの敬語を使い続けていた。年次とかが明らかになった途端に口調変わるのはなんかダサいし…。本当は全年齢にタメ口を使えると楽なんだけどな。大学時代は語録を使ってシームレスにタメ口に移行できてよかったなぁ。なんなら後輩からはタメ口使われたほうが嬉しい性質なので。
休日は…土曜は東京駅に行ったら、水素を燃料にしてる無料バスがあったから試しに乗ってみた。とはいえ乗り心地とかに差がある訳でもないから、特別な感想はなかった。事故ったら爆発すんのかなとか思ったけど、それはガソリン燃料車でも変わらないしな…。竹芝にある複合施設前で降りた。山手線の内側で生まれ育ったけど、南側を全然知らないので、竹芝に来たのも多分初めてだ。劇団四季の劇場とか入ってるんですね。アナ雪のミュージカルがあるようで、女児が沢山いた。その後は水上バスで両国まで隅田川を遡って帰った。隅田川って汚いイメージあるけど、近くで見ても水がなんか油っぽい光り方をしていて、なんか不潔感があった。
日曜は北野映画を2本観た。HANA-BI菊次郎の夏。中期作品でも特に有名な2作。HANA-BIは、それなりに面白かったけど、個人的にはソナチネのほうが好きだった。こっちも結局自殺するんだけど、結構生きることにおけるペーソスや侘しさを押し出している感じがして、俺がまだ成熟しきってないからかピンと来ない感じもあった。キッズ・リターンしかり、バイク事故の影響からか少しウェットになった感じもある。刑事役だったり、名前が西だったり、同僚が殉職したり再起不能な深手を負ったりと、序盤の感じは『その男、凶暴につき』のセルフオマージュ感もある。まあ「その男」は筋書きがだいぶシンプルだったのに対して、こっちはもう少し複雑だが…。ヤクザにもなるし。序盤は刑事時代の回想とヤクザの現在が混ざって描かれるが、北野作品は今までこういう時系列をいじくったシナリオがなかったので、最初「一人二役だったり…?」と混乱した。犯人を銃殺しちゃったせいで刑事をクビになってヤクザに転身した後、病に侵された嫁を含めて、自分の人生がいずれ崩壊することを悟った西は銀行強盗をする。盗難車にペンキを塗ってパトカーに偽装して、警官姿で銀行へ赴き、窓口で銃を出して金を奪うという一連の流れを、恐ろしいほど淡々とこなす。大きなことを企てるときの高揚や、失敗したらどうしようという緊張もなく、あっさりと銀行強盗を完遂して、荷物を纏めていた妻を拾い上げて逃避行の旅に出る。『ソナチネ』と違うのは、諦観しつつも、どこか生き汚く、いずれすべてが崩壊することを知りながら最後まで目を背けて生にしがみつこうとするところだった。妻がいることもあって、人間味が表れるシーンも多く、暴力的ながら底知れぬ恐怖みたいなものはそこまで強くない。まっとうに「無敵の人」というか。あと、絵にハマっていた時期なのか、たけしの描いた絵がめっちゃ出てくる。背景セットだけじゃなくて、深層心理を暗示するように画面全部にどーんと出すことあり、こういう目に見える事実以外の、象徴的なイメージを見せるのも今までになかった気がする。
菊次郎の夏』はコメディ映画で、ジャック・タチの『僕のおじさんの休暇』やローワン・アトキンソンの『Mr.Bean』(特に映画版)と同じ系譜にある、いわゆる「変なおじさん」、社会的に外れているが少年めいた純粋さを持つオッサンが動き回る様を楽しく観るジャンルだった。母親に会いに行く往路は特にそんな感じだったが、復路は井出らっきょとグレート義太夫に体を張らせまくったり、たけしのバラエティ番組的な側面も大きかった。1999年製作ということで、CGの粗さがプレステの「どこでもいっしょ」や「ぼくのなつやすみ」っぽく、そういうノスタルジーをくすぐる感じもあった。よく分からないおじさんとひと夏の大冒険(競輪、キャバクラ、ヒッチハイク…)を過ごし、そういえば旅が終わるまでおじさんの名前は聞いていなかった(「菊次郎だよ、バカヤロー!」)というのは、どうにも大人に遠慮しちゃう感じがリアルで気が利いていた。あと、子役が可愛らしくなかったのも良かった。神木隆之介みたいな感じだったら最初から愛らしくて、面倒な子守りって感じもしないだろうし、最後たけしの内に情が湧いて抱きしめてやるシーンの梃子の力も弱くなってしまう。可愛けりゃいいってもんじゃないんだぞ。ガキなんて本当はバカで小汚くて憎たらしいもんなんだから。あと、なんか淫夢MADみたいな謎の演出はチープで、それこそ2000年前後という感じがして、良いもんでもないけど一種の趣があった。謎のダンスしたり、コスプレ姿で星座になったり。
あ!もう30分だ。ほなまた